鬼滅の刃の最終回がひどいと言われる理由4選

『鬼滅の刃』は2016年から連載が開始され、2019年のアニメ放送や2020年の劇場版公開など多くのメディア展開がされた人気漫画です。

そんな人気漫画である本作ですが、最終回には多くのファンから不満の声が上がってしまいました。

最終回にやる終わり方ではないから

ひどいと言われる1番の理由は「死亡したキャラクターが輪廻転生して再び登場する」という終わり方が最終回にふさわしくないと感じる読者が多かったようです。

今まで過酷な戦いを繰り広げてきた作品なのに、突然の平和な現代編という展開についていけない読者も多かったようです。

最高潮に盛り上がった戦いの場から一転した平和な現代とに輪廻転生するという終わり方は、今までのシリアスな雰囲気を台無しにしてしまいました。

番外編やファンブックの追加作品で描かれるならともかく、本編がそんな夢のような終わり方は読者としても受け入れがたいという意見が多かったです。

伏線回収がされなかったから

『鬼滅の刃』は多くの伏線が回収されないまま最終回を迎えてしまいました。

例えば以下の伏線が未回収です。

  • 鬼舞辻無惨を鬼にした医師とは誰だったのか
  • 産屋敷一族の病気の謎
  • 竈門炭治郎の家族が襲撃された理由
  • 炭治郎の嗅覚が人間以上に優れている理由
  • 新しい上弦の伍だけ登場していない
  • 緑壱がどうやって赫刀を発動していたか

「きっとどこかで答え合わせがあるだろう」と読み進めていたのに最後まで伏線が回収されずに終わってしまっては、読者としても「結局どういうことだったの?」と思わずにはいられません。

もし読者の意識を釣るためだけの描写だとしたら、それはそれでがっかりですね。

伏線が回収されていない以上は作者がどういった思いで謎を残したのかも分からないままですが、読者としては置いてきぼりにされた気分ですよね。

最終回に向けてのカップリングが突然すぎるから

『鬼滅の刃』では今まで描写もなく読者が予想していなかったカップルが最終回に突然誕生していました。

作中で炭治郎とカナヲやねずこと善逸がカップルになりそうな描写は存在していましたが、伊黒と甘露寺伊之助とアオイなどは読者も予想外のカップルでした。

本作では恋愛に関する描写が少なかったため、最終回に突然そういったカップルが登場したことで一時期話題に上がっていました。

銀魂の漫画に出てくる「最終回に近づくとカップルが誕生するという漫画でよくある現象」という意味の「最終回発情期」が『鬼滅の刃』と一緒にトレンドに乗るほどでした。

世界観が変わりすぎたから

『鬼滅の刃』の最終回では主要キャラたちの子孫や転生したキャラたちの現代での様子が描かれています。

まるで学園モノを読んでいるかのような平和な展開に、困惑した読者は多かったようです。

それまでの「過酷で悲しい過去をもつ者たちの命のやりとり」というシリアスな世界観から一変した平和なやりとりに、読者からは「世界観が壊された」と不満の声が上がりました。

最終回の1話前には鬼との最終決戦を終えたキャラたちの3か月後の様子が描かれており、「それを最終回にした方がすっきりしていた」という意見が多いです。

コメント