こち亀の最終回がひどいと言われる理由4選

今回はこち亀の最終回がひどいと言われる理由についてまとめました。

こち亀のあらすじ

『こちら葛飾区亀有公園前派出所』は、漫画家の秋本治によって創作され、1976年から2001年まで週刊少年ジャンプ誌に連載された人気漫画です。その後もアニメ化や映画化など、多くのメディア展開が行われました。

面白くないドッキリだったから

『こち亀』の最終回は「40周年記念こち亀復活キャラをベスト10形式で紹介するという内容です。

すでに過去で一度やっている企画であったため、漫画内のキャラクターたちだけでなく読者にも戸惑った人は多かったです。

しかしただのランキングではなく、前回と違って読者アンケートではなく作者による人選でした。

40周年の最終回なのに投票を一切していないランキングというオチで、読者からすると「このキャラ誰?」と思うキャラクターばかりでした。

最終回であることが伏せられていた以上、ネタばらしにもなってしまうアンケートをすることができなかったのは分かります。

しかしだからと言って、最終回のメインがよく分からないキャラクターたちの発表だったのは残念に思う読者も多かったです。

ジャンプと単行本で内容が違うから

『こち亀』の最終回は、ジャンプ本紙で連載されたものと単行本に収録されたものでは内容が異なります。

  • ジャンプ本紙の最終回=ランキングの後に見開き2ページでキャラクターたちが総出で読者に感謝を伝える形で終わります。
  • 単行本収録の最終回=ランキングで1位をとった主人公がみんなに笑顔で送り出された後、主人公抜きで開かれた宴会に気づいて怒り狂ったことで全ての料理に唾を吐き捨てて終わります。

主人公が直々に「両方買ってもらうためのいやらしい商法です」と言うほど最終回の内容が異なります。

単行本のみ読んでいた人やジャンプ本紙でしか読んでいなかった人からしたら、「違う内容は確かに気になるがやり方がいやらしすぎる」と感じてしまいます。

そもそも当時以外ではジャンプ本紙を手に入れるのは難しいので、後の世代で『こち亀』を知った人にとってはジャンプ本紙の最終回はあってないようなものです。

違う最終回があると知っても読むことができないというのは非常に残念なので、そういった意味でも最終回が異なることに対して読者の評価はあまり高くありません。

期待値が高すぎたから

『こち亀』読者の間では、最終巻の20話目として掲載された最終回直前の時計の話が非常に人気が高いです。

寿司屋の大女将の亡くなった旦那の形見である軍用腕時計を、主人公がアメリカに行ってまで直して「一緒に時間を過ごしてやってくれ」と手渡す感動話になっています。

最後のページでは大女将の孫が夏が終わって枯れたヒマワリに落ち込んでいるとことを、主人公が花から種を取り出して「来年またヒマワリに会えるぞ」と励まして終わります。

主人公の魅力の一つである人情深さ全開の話であり、「こち亀はこれがあるからおもしろい」と大絶賛されたほどです。

そしてこの良い話の後であったことも相まって、読者からの最終回への期待値が非常に高くなってしまいました。

読者からは「時計の話が最終回がよかった」という声も多く、相対的に最終回への評価が低くなってしまいました。

明確なゴールがないから

『こち亀』は基本的に1話(または数話)完結型の読み切り漫画であるため、物語に明確なゴールというものが存在しません。

40年という長期間連載していたこともあり、読者としても『こち亀』の最終回というのは想像できないものでした。

『地獄先生ぬ~べ~』などでは「ありえないことの代名詞」として使われるほどに『こち亀』の最終回というのは存在しないと思われていたのです。

連載が長かった分読者も多く、そのために最終回への不評が目立ってしまっているとも言えます。

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