錦えもんと妻・お鶴と息子・モモの助との関係性を考察

今回は、『ワンピース』に登場する錦えもんとお鶴、モモの助の関係性について考察していきたいと思います。

 

ワノ国の出身者である錦えもんとモモの助は、麦わらの一味と行動を共にしていました。

そして錦えもんの妻として、ワノ国編では、お鶴も登場します。

錦えもんとお鶴、モモの助は家族であるにも関わらず、なぜ別々に行動をしていたのでしょうか?

 

それでは、錦えもんとお鶴、モモの助の関係性を考察していきたいと思います。

錦えもんの妻お鶴との馴れ初めや関係性

お鶴

出典:ONEPIECE

まずは、錦えもんとお鶴の関係性について考察していきます。

錦えもんとお鶴は夫婦の関係です。

一体いつから夫婦なのでしょうか?

 

錦えもんとお鶴は、昔からの友人であったことがワノ国の過去編にて明らかにされています。

当時のお鶴は、ある峠の茶屋で看板娘をしていました。

昔からの友人である錦えもんは、都のチンピラで、お鶴から借金をしていました。

その日も、お鶴からお金を盗みに茶屋にやってきましたが、お鶴に怒られてしまいます。

 

茶屋には、3人の男が客としてやってきていました。

その3人は、売れば大金が手に入るという幻の白い猪を捕まえたというのです。

 

その話を聞いていた錦えもんは、3人の男を襲い、白い猪を奪って、都に向かったのです。

 

そんな都には、山の神と呼ばれる巨大な白い猪が現れ、都を破壊して回っていました。

錦えもんが持っていた白い子猪の親が山の神で子猪の臭いを辿って都を襲っていたのです。

子猪を持っているために、都が襲われてしまったことを焦る錦えもん。

そんな錦えもんの元に、子猪を元々持っていた男が1人やってきます。

 

その男は、子猪を奪った錦えもんから子猪を取り戻すために、お鶴を人質に取ったそうなのです。

しかし、その道中で、山の神に襲われてしまい、仲間の男2人とお鶴が食べられてしまったというのです。

その話を聞いた錦えもんは、自分のせいでお鶴が食べられたことをひどく悔やみました。

そして、山の神に立ち向かったのです。

 

錦えもんでは到底敵わない山の神に対して、何度も何度も立ち向かっていく姿を見ていたのが、当時18歳の光月おでんです。

おでんは錦えもんに代わって、山の神を倒しました。

 

食べられていたお鶴たちも、山の神に丸呑みにされていたため、命は無事だったのです。

いつもは勝気なお鶴も、怖かったのでしょう。

錦えもんに泣いて、抱き着いている様子が描かれています。

 

その後、2人の様子が描かれることはありませんでした。

このときに、錦えもんとお鶴は付き合うことになったのかもしれませんね。

 

それから、おでんの家臣となった錦えもん。

ワノ国を支配していたカイドウと将軍オロチに歯向かったことで、おでんと共に捕まってしまいます。

そのまま処刑が執行されますが、おでんによって、助けられ、おでんの妻であるトキの能力で20年後の未来にタイムスリップすることとなります。

 

お鶴にとっては、処刑のために殺されたと考えていたはずです。

まさか錦えもんが、タイムスリップしているとは思いもしないでしょう。

カイドウたちを倒し、ワノ国を開国するために、錦えもんは、海に出て、ゾウを目指しました。

一緒にタイムスリップしてきた菊之丞は、ワノ国に残り、お鶴のいる茶屋で働きながら、身を隠します。

 

このとき、菊之丞は、お鶴には、正体がバレていないと話していました。

しかし、お鶴にはその正体がバレていたのです。

死んだはずの菊之丞がいるということは、錦えもんもこのワノ国にまだ生きているのではないかとお鶴は気付いたのです。

 

錦えもんは、全ての戦いが終わるまでは、お鶴と会おうとはしません。

もし会ってしまえば、お鶴が狙われてしまうからではないかと思われます。

何の別れも告げずに突然、目の前から消えてしまった錦えもんを一途に思い続けるお鶴。

20年間もの間、ワノ国の支配に一人耐えてきました。

現在のワノ国でもお茶屋で働いているお鶴でしたが、どうやら新人であると本人の口から語られています。

自身の身を隠すために、場所を転々としながら、20年間生活していたのかもしれません。

錦えもんと息子・光月モモの助の関係性

モモの助

出典:ONEPIECE

錦えもんとモモの助は、初登場時、親子関係であると、自分たちのことを麦わらの一味に紹介していました。

しかし、実際は親子関係ではなく、モモの助に仕える立場にある錦えもん。

なぜ身分を偽って、親子であるようにカモフラージュする必要があったのでしょうか?

 

元々、錦えもんとモモの助は20年前の時代に生きていた人物でした。

20年前のワノ国では、将軍がオロチになっており、当時から強い海賊として名を馳せていたカイドウをバックに従えて、独裁政治を行っていました。

そのせいで、ワノ国の住民は、都に住む住民以外が、貧しい生活をせざるを得なくなります。

また、カイドウやオロチに逆らった者は、家族諸共処刑されてしまい、逆らうこともできませんでした。

 

そんな状況を打開しようとおでんと錦えもんを中心とした家臣たちは、カイドウとオロチに立ち向かい、戦います。

その戦いに敗北してしまったおでんたちは、捕まってしまい、釜茹での刑に処されます。

この釜茹での刑で、おでんは、家臣たちを助けるために、家臣全員を板の上に乗せて担ぎ、家臣を庇った状態で1時間、釜茹での刑に耐えたのです。

 

その後、家臣たちは、おでんが叶えたかった20年後にワノ国を開国するという願いを受け継ぎ、その場から逃げるのでした。

おでんの妻、光月トキは、トキトキの実の能力者です。

過去には、戻れませんが、未来へタイムスリップすることができます。

 

この能力を使用して、おでんの家臣や子供たちを、20年後の未来へタイムスリップさせようと考えたのです。

このときにタイムスリップしたのが、錦えもんとモモの助、カン十郎、雷ぞう、菊之丞でした。

 

昔から、困ったことがあれば、ゾウにいるミンク族の元を訪ねるように教えられていた錦えもんたちは、タイムスリップをした後に、ゾウを目指します。

そして武士が子供を連れて旅をしていることが怪しまれないように、錦えもんとモモの助が親子であるように装って行動していたのです。

 

20年前の事件で、カイドウとオロチによっておでんとトキが殺されてしまった今、残された光月家の人間は、たった2人です。

タイムスリップしてきた子供のモモの助と、今もワノ国で生き、20年間耐え忍んだ日和。

この2人を何としても死なせないように、錦えもんは共に行動していたモモの助を守っていたのです。

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