今回は2022年11月に原作が完結した『東京リベンジャーズ』が面白くないと言われる理由10選をまとめました。
『東京リベンジャーズ』は原作コミックスの累計発行部数が7,000万部を突破し、2023年には実写映画の第2弾が公開される人気作品です。
しかしこれだけの人気作品にも関わらず『面白くない』や『ストーリーが薄っぺらい』という声が意外にもあるのです。
話の展開が読めてしまう
東京リベンジャーズ コミックス1巻表紙より
『東京リベンジャーズ』はこれだけ人気でありながら、話の展開が読めて面白くないとも言われています。
『東京リベンジャーズ』はタイムリープものとヤンキーものを掛け合わせた作品で、どちらも人気で王道ですので、今や同じような作品がたくさんあります。
特にここ数年は転生ものが流行っており、タイムリープと転生ものは似ているため読者もかなり見慣れています。
そしてヤンキーものにおいて、グループ同士の対決という王道の流れはつきものです。
それゆえ話の展開が読めてしまい、面白くないと感じてしまう人もいるようです。
リアリティがなく共感しにくい
TVアニメ『東京リベンジャーズ』公式Twitterより
登場するキャラクターや物語のリアリティがあまりなく、読者が共感しにくいことが多いです。
『東京リベンジャーズ』はヤンキーものということで当然、暴力シーンやいわゆる不良少年たちの言動が描かれます。
これが何世代か前のヤンキーブームのような時代であれば、タイムリープという斬新さもありさらに面白く感じたのかもしれません。
しかし現代、ヤンキーと呼ばれる人もかなり減ってしまい周りにいないことで、ギャップを感じたり共感しにくい人もいたようです。
またキャラクターとしては、マイキーが人並外れて強すぎるところもリアリティがないとよく言われています。
中学生に見えない
東京卍リベンジャーズ公式Twitterより
『東京リベンジャーズ』に登場するキャラクターたちはほとんどが中学生という設定ですが、どうしても中学生に見えません。
高校生と言われたら見た目に関してはまだあり得るのですが、やはり言動が大人びて見えてしまいます。
登場するキャラクターはヤンキーなので大人びた言動や容姿は仕方ないのですが、中学生では少し無理があったように思います。
こういった理由で読者はリアリティや共感を感じにくかったのでしょう。
少年誌なので高校生設定でもよかったですし、内容としては青年誌で描かれてもおかしくない内容という印象がとても強いようです。
アニメの作画崩壊が多い
東京リベンジャーズ テレビ東京アニメ公式サイトより
アニメ版では作画崩壊が多いことも言われています。
ここ数年アニメの映像美のクオリティが上がっており、綺麗な絵を見たいというアニメファンもかなり多いです。
しかしそんな中、『東京リベンジャーズ』に関して作画崩壊が多いところが残念という意見が多く見られます。
ストーリーは原作をきちんと再現されている分、作画への期待も高まったことが理由と思われます。
また原作とアニメでは絵のタッチが少し違うため、原作の絵が好きな人からすると違和感があったことも理由の1つです。
不良が美化されすぎている
東京リベンジャーズ コミックス10巻より
不良の言動、特に行動が良しとされているように見えてしまうことも読者からの反応があまりよくありません。
ヤンキーものですので、もちろん暴力シーンなどが描かれることは承知のうえです。
しかしなにかあるごとに殴り合いが起きて、最終章では多くの人が死んでしまうというのは見ていられないという声もありました。
主人公『タケミチ』の目的はヒナタを救うことですが、その手段として暴力が出てくるため不良が美化されているように感じてしまう人が多かったようです。
感情移入しにくい
TVアニメ『東京リベンジャーズ』公式Twitterより
主人公『タケミチ』が、なぜそこまでしてヒナタを助けたいのかよく分からず感情移入しにくいという声もよく見かけます。
たとえばタケミチとヒナタにまた縁がありコミックス1巻 1話時点で再び付き合っており、もうすぐ結婚するという状態であれば共感できる人も多かったと思います。
しかしタケミチとヒナタが付き合っていたのは10年以上前の中学生の時で、別れたあと交流があったわけではありません。
そんな状態でたまたまヒナタが死んでしまったことを知って、自分が危ない目に何度あってでも助けようとします。
ヒナタを助けたい理由や中学生の時に別れてからも実はずっと想っていたなどが、もっと描かれていたらまた反応は違ったのではないでしょうか。
さらにタケミチの目の前でヒナタが亡くなってしまった時も、そこまでして助けたい相手ならもっと悲しみの感情が出てもよかったと思われます。
このシーンでのタケミチは次のタイムリープで助けることをすぐに決意しており、その切り替えの早さに戸惑う読者も少なからずいたようです。
話が複雑
東京リベンジャーズ コミックス1巻より
『東京リベンジャーズ』の大きな要素であるタイムリープですが、この要素が話を複雑にしているという声も見られます。
普通はあり得ないタイムリープが『東京リベンジャーズ』では以外にも簡単にできてしまうので、タイムリープの回数も多くあります。
何度もタケミチは過去と未来を行き来しますが、どの時間軸に行くのかパッと見て分からないためそのたびに読者は考えなければいけません。
『東京リベンジャーズ』は週刊少年マガジンに掲載ということで読者ターゲットは小中学生です。
その年代の読者、特に小学生は1度読んだだけではついていけないこともあったでしょう。
タイムリープが簡単にできてしまう
東京リベンジャーズ コミックス23巻より
タイムリープがいとも簡単にできてしまうことも面白くないと言われる理由の1つです。
『東京リベンジャーズ』では10回以上のタイムリープが描かれています。
そもそもタイムリープは特異な事象ですので、そんなに簡単に何度もできていては、貴重さや面白さが減ってしまいます。
さらに何度も起きていては読者もまたどうせタイムリープするんでしょ、と慣れたり飽きたりする可能性もとても高いです。
タイムリープする条件も優しく、協力者であるヒナタの弟のナオトと握手することと2人の目的が一致していることの2つだけです。
そしてタイムリープできることを他の人に知られてはいけないなどの縛りもありません。
他には当初タイムリープする協力者はナオトだけでしたが、途中でマイキーが協力者でもタイムリープできてしまいました。
それはタケミチとマイキーの目的が一致していたことが理由ですが、せっかくのタイムリープの価値が下がって見えて面白くないという人がいるようです。
主人公『タケミチ』が頭悪すぎる
東京リベンジャーズ テレビ東京アニメ公式サイトより
主人公『タケミチ』が頭悪すぎて面白くないという声があります。
タケミチはタイムムリープできるようになる前のコミックス1巻 1話では26歳ですが、タイムリープ時も中身は26歳のままです。
しかし中学生である千冬の方が正論を言っていてタケミチが頼りなく見えるシーンがあります。
またタケミチはヒナタを救いたくて未来に起きることも知っていて、何度もタイムリープしています。
ですがその割には準備を怠ったり、対策をしていなかったり、タイムリープしていることをほとんど活かせていないのです。
ヒナタを救いたい気持ちはあるのですが、そのためにどうすればいいか考えることができないところが残念と言われています。
読者は何度もヒナタが死んでしまうシーンを見ているので、もっとできることがあるのにとイライラしてしまう人もいたようです。
最終章の引き延ばしを感じる
東京リベンジャーズ コミックス31巻表紙より
面白くないという意見の中で1番多かったのは、最終章の引き延ばしを感じて面白くなくなったともいうことです。
『東京リベンジャーズ』は映画第1弾の公開後から人気が爆発し、コミックスの売上げもうなぎのぼりでした。
これだけ知名度も人気も高く、多くの人に読んでもらえる作品になったので、原作を終わらせたくない企業側の気持ちも分からなくはないです。
しかし利益を重視しすぎて引き延ばした結果、読者の気持ちが離れることが1番もったいないことです。
読者の意見で1番多かったのは、関東事変で完結すれば面白かったという声です。
引き延ばししたことで展開が遅くなり、伏線回収がなかなかされないことで飽きてしまった人もいます。
他には展開が遅いわりに主要キャラをはじめ、多くの人が死んでしまい最終章の展開が雑に感じたという声も多い印象でした。
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