ワンピースのニカがひどいと言われる理由は？

今回は大人気漫画ONE PIECEの主人公ルフィが覚醒した姿である『ニカ』がひどいと言われている理由をご紹介します。

ルフィがニカに覚醒したのはコミックス103巻第1045話『NEXT LEVEL』で、ワノ国の鬼ヶ島屋上にてルフィがカイドウに倒された直後のことでした。

また『ニカ』に関する情報は、コミックス101巻第1018話『ジンベエVSフーズ・フー』でフーズ・フーと103巻第1044話『解放の戦士』で世界政府の最高権力である五老星が話しています。

覚醒と聞くとかっこいいイメージを持ちますが、ひどいと言われている理由が大きく3つありますので、早速その理由を見ていきましょう。

『ニカ』の設定が後付けのように思えてしまう

ONE PIECEコミックス103巻表紙より

『ニカ』の設定が後付けのように思えてしまうのは、ONE PIECEがこれまで長く連載される中でだいぶあとに判明したからでしょう。

はじめて『ニカ』というワードが出てきたのは、コミックス101巻第1018話『ジンベエVSフーズ・フー』です。

すでに連載25年にもなっているこの時に突如『ニカ』というワードが出てきたことで、当初からの設定ではなかったのではないか？と思う人が多いのです。

また誰もが1巻第1話からルフィが食べた悪魔の実は『ゴムゴムの実』だと思っていましたが、いきなり別名がありそれが『ヒトヒトの実幻獣種モデルニカ』だと判明しました。

さらにパラミシア系ではなくゾオン系ということも判明し何もかもが覆されたことも理由の1つです。

しかしニカに関して、これはなにかの伏線ではないか？と言われていることがあります。

それはコミックス13巻第116話『でっけェ』で巨人族ブロギーが初登場した時、『ニカッ』と笑っていることです。

これは他のキャラクターでなく巨人族であることが重要です。

ブロギーたち巨人族の島であるエルバフは昔から太陽の神を信じており、『ニカ』は太古の昔に奴隷たちが信じた伝説の戦士の『太陽の神』と呼ばれていたからです。

この13巻時点ですでにルフィの覚醒まで考えてブロギーを『ニカッ』と笑わせたのであれば、約90巻もあとの伏線回収となります。

またルフィがニカに覚醒する時の解放のドラムと言われる『ドンドットット』の音は、これまでにコミックス27巻第253話『ヴァース』と30巻第300話『交響曲』の2回のみ使われています。

そしてこの2回はどちらも空島で宴をしている時で、空島も自然界の神々を信仰していましたので太陽の神とも関係があると考えられています。

このあたりはまだ詳しく明かされていませんが、原作ではブロギーたちが再登場していますので近いうちに『巨人族と太陽の神ニカ』については描かれるのではないでしょうか。

ONE PIECEコミックス103巻第1046話より

ニカの見た目についてもいろんな意見が出ています。

普段のルフィとまず違うのは、まるで『ゴムゴムの実』の模様のようなぐるんとした眉毛と髪の毛、そして目もまん丸になっています。

他には羽衣のようなものがついていたり、カラーの絵で見た時に発覚しましたが服や髪が真っ白になるのです。

またニカに覚醒した時は少しデフォルメ寄りな印象を受けます。

一般的に覚醒した姿はたとえばスーパーサイヤ人のように、さらにかっこよくなるイメージが強いので読者の中には予想と違ったという人が多いのではないでしょうか。

もちろん25年もいわゆる『あのルフィ』の姿を見てきたので、見慣れなかったり違和感があるのは当然とも言えます。

ニカの姿はまだワノ国と映画ONE PIECE FILM REDの終盤で登場しただけなので、これから目にしていく中で、だんだんとなじみが出て違和感もなくなっていくでしょう。

ONE PIECEコミックス103巻第1045話より

ニカの能力や戦い方は誰が見ても自由で、バトルものとして見た時にこれはバトルと言えるのか？と思う人もいるのではないでしょうか。

ニカになった時の戦い方は龍の姿のカイドウをつかんで縄跳びにしたり、カイドウの中に入って膨らませて風船にしたり、まるで幼稚園生が全力で自由に遊んでいるような感じなのです。

読者の中にはもしかしたら、ふざけているように見える人もいるかもしれません。

しかしルフィ自身は、ふざけてなんか1ミリもないですし、「これが俺の最高地点で、やりたかったことが全部できる」とも言っているのです。

ニカに覚醒してからは地面などをゴムにして自分以外にも影響させることができるパラミシア系の覚醒が見られます。

さらに自身の姿が変わるゾオン系の覚醒も併せ持っているので、なんでもありになっていますが、それが『世界で最もふざけた能力のヒトヒトの実幻獣種モデルニカ』なのです。

おそらく『自由』というのは今の自分の考える枠外のことでしょう。

そのため今はニカとして戦う姿を見て違和感があるのは当たり前なのかもしれません。

ですがこの描写は尾田先生から読者のあなたへ『枠の外に出るとニカになったルフィみたいにさらに楽しくなるよ』というメッセージが描かれたとも考えられます。